本協会公式サイトの「技術資料」コーナーに、「TRT装置認定申請の手引き」及び「一定加熱・温水循環方式熱応答試験(TRT)技術書2017年2月版」を掲載しました。
地中熱を利用した建築物の建築確認申請をする際に、そこで必要となる有効熱伝導率(λ)をTRTを実施して求める場合、業界規格である「一定加熱・温水循環方式熱応答試験(TRT)技術書」の基準に適合したTRT装置で測定を行う必要があります。
協会は、第三者認証機関として、申請のあったTRT装置についてその技術基準適合性を判断し、TRT装置認定書の発行を行います。
この「TRT装置認定申請の手引き」は、TRT事業者の皆様が認定申請の作業をスムーズに行っていただくために協会が作成した手引きです。
申請書類作成のためのTRT技術書別添入力フォーム(WORD、EXCEL)も公開しましたのでご利用ください。
また、昨年12月に一定加熱・温水循環方式熱応答試験(TRT)技術書を公開しましたが、TRT装置認定申請の手引きの公開に合わせて若干の修正を行いました。
技術基準自体の変更はありませんが、申請時に提出いただく資料に若干の変更があります。
TRT技術書2017年2月版の主な修正点
(1)流量計の校正書について(TRT技術書P.4)
直近8年以内の国家標準または国際標準に対するトレーサビリティが確保された校正記録を有していること。製造番号と納入日が記載された納品書又は同等の書類でも可。
正規の校正書(検査成績書)が発行されない流量計の場合は、製造番号と納品日が記載された納品書又は同等の書類でも可とします。
(2)2本の温度センサーの指示値の差について(TRT技術書P.4)
直近3年以内の国家標準または国際標準に対するトレーサビリティが確保された0℃及び約30℃での校正記録を有していること。
メーカー又は公的測定機関の発行する0℃及び約30℃での校正記録(検査成績書)を提出していただきます。自社での測定は認めません。
2本の温度センサーの指示値の差は、検査成績書に記載された0℃及び約30℃における誤差の差(計算値)とします。これが0.1℃以内であれば可とします。
TRT装置認定の手引き(PDFファイル)及び一定加熱・温水循環方式熱応答試験(TRT)技術書2017年2月版(PDFファイル)は、下記リンク先ページよりダウンロード頂けます。
◎ TRT装置認定の手引き
◎ 一定加熱・温水循環方式熱応答試験(TRT)技術書2017年2月版