2-3.クローズドループって何ですか?

埋設した熱交換パイプを介して、地中と熱交換を行うシステムのことです(図)。本システムが最も普及しており、その中にも幾つかの種類があります。設置する場所の特性に合った方法を選択することが大切です。

a.垂直式は、敷地面積が十分に確保できない場所でも利用できるため、日本では最も一般的に採用されています。深さ50~150m程度の穴を掘り、U 字形にループしたパイプ(U字管あるいはUチューブと呼ばれる)を挿入し、埋設します。

b.水平式は、十分な敷地面積が確保でき、堀を掘るのが容易であれば、最も安価な方式です。バックホー等で約1~2m深さの堀を掘り、そこにパイプを這わせて埋設します。一般的に、コイル状ループ式(slinky loop)が用いられます。

地中熱利用形態