暮らしの中の地中熱
地中熱は私たちの足もとにある自然エネルギーです。地中熱は最近注目されるようになってたエネルギーのようにみえますが、実は昔から日本では利用されてきています。地中熱交換器を使った地中熱利用は、1980年代からですので新しい技術といえますが、温度変化の小さい地中の特性は、野菜を保存する室(むろ)ですとか、これまでも食品の貯蔵に地中の空間が使われてきています。さらに、私達の先祖にあたる縄文人の竪穴式住居も地中熱を巧みに生活空間に取り入れたものといえます。地中熱は実はこのように様々な形で利用されてきており、現在の地中熱の利用もこれらの歴史を受け継いでいます。
自然エネルギーというと天候に左右されたり、利用できる時間帯が限られていると見られがちですが、地中熱は安定的に何時でも利用できる自然エネルギーです。また、地中熱の場合、日本中どこでも利用できることも大きな利点です。